「そっか。でも別に大したことねぇよ?明日には退院出来るみたいだしさ」 「でもホントに心配したんだからね!」 「ゴメンな……」 心お兄ちゃんはそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。 「だけど、駅の階段から落ちるなんて……運動神経の良い心お兄ちゃんが何で?」 「疲れてたのかもな。落ちた瞬間のことは何も覚えてねぇんだよ。気付いたら階段の下に寝転んでて周りに人だかりが出来てた」 心お兄ちゃんはそう言ってクスッと笑った。 でも無事で良かった。 元気な心お兄ちゃんを見て安心した。