考えたって仕方がない。
彼からもらったミネラルウォーターを冷蔵庫に入れた。
そして部屋のテーブルに置いていた求人情報誌を手に取ってベッドに寝転がった。
俯せになって、求人情報誌をゆっくり捲っていく。
高校生が出来るバイトは限られてくる。
接客業が多い。
ファストフード店?ファミレス?カフェ?
どれがいいかな……。
そんなことを思いながら捲った次のページ。
ページの1番上にあったコンビニのバイトの求人。
【週1日からでもOK!
時給800円。
勤務時間、勤務日数など要相談。
初めての方でも丁寧に指導します】
か……。
当たり前だけど深夜は高校生不可になってる。
ここ、いいな……。
コンビニだから24時間、開いてるけど、さすがに20時を過ぎた時間に電話するのは非常識かもしれない。
明日、電話してみよう。
私はコンビニのバイトの求人が載ってるページの端を三角に折った。
そして、それをテーブルの上に置いて、俯せになっていた体を上に向けて目を閉じた。