次の日――。
8時にセットした携帯のアラームで目が覚めた。
ダブルベッドの上。
顔だけ横に向けると、気持ち良さそうに寝息をたて、横を向いて寝ている健さんの顔が目に入った。
うわぁ!
ち、近いよ……。
ビックリしたと同時に“ドキンッ”と胸が大きく鳴った。
てか、携帯のアラームが鳴っても全く起きないし。
毎日、仕事が忙しくて寝る暇なんてなかったのかも……。
病院に行くには早いから、まだ寝かせておいてあげよう。
私は健さんを起こさないようにベッドから出ようとした。
けど…………。
健さんの片方の腕は私の頭の下にあって腕枕状態。
もう片方の腕は私の体を抱きしめるように腰の辺りに回っていた。
それに私も健さんも素っ裸のまま。
昨日、あのまま寝ちゃったんだ……。
どうしよう……このままじゃ、ベッドから出られないよ……。
私の体は硬直したまま動けないでいた。
しかも至近距離には健さんの可愛い寝顔が……。