健さんの唇が首筋に移動して、そこから体中に移動していく。
傷だらけな私の体に優しく優しくキスをしてくれる。
今までのエッチは何だったんだろう……。
太一とのエッチは自分さえ良ければそれでいい。
そんな優しさも気遣いも何もないセックス。
私は人形のようにされるがままで演技していた。
苦痛で仕方なかった。
でも健さんは違う。
私を本当に優しく丁寧に扱ってくれる。
演技じゃなく、本当に体もココロも気持ち良くて自然と口から声が出る。
「舞?そろそろ、いい?」
私は何も言わずコクンと頷いた。
私の脚の間にいる健さんは、ゆっくりと前に体重をかけながら私の中に挿ってくる。
唇を噛み締めながらシーツをギュッと掴む。