「何で、謝るの?」
私はそう健さんの背中に問い掛けた。
「えっ?」
健さんは驚いたような声を出して、私の方に向いた。
「何で、謝るの?」
私は、もう1度、同じことを健さんに問い掛けた。
「何でって……だって……その……」
「健さん?私ね、健さんになら抱かれてもいいと思ってるよ?」
「はっ?」
目を見開き、私を見る健さん。
自分でも驚くような大胆なセリフ。
驚かれて当然だし、軽い女だと思われてるかもしれない。
でも、あの時はホントにドキドキして、このまま抱かれてもいいと思った。
このラブホという空間が、そんな気持ちにさせてるのかもしれない……。
好きな人に抱かれたい……。
それが正直なキモチ。
目を見開き私を見つめたままの健さん。
続く沈黙。
軽々しい発言をしてしまった後悔が少しずつ込み上げてくる。
嫌われたかもしれない……。
そんな思いが頭を駆け巡っていた、その時――……。



