【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ




結局、ラブホへ行った私と健さん。


しかも1番高い部屋しか空いていなくて……。


ラブホって原色を使った派手な部屋とか女の子が好みそうなお姫様チックな部屋が多いイメージがある。


けど、入った部屋はモノトーンで統一された大人な雰囲気が漂う部屋だった。


ベッドルームが2つに、広いリビング。


ガラス張りのバスルーム。


そして、なぜかジャグジー付きの露天風呂もあったり……。


太一とは何回かラブホを利用したことあるけど、こんなに緊張したことはない。


胸がドキドキして、下手したら吐くんじゃないかと思うくらいだ。



「今日は疲れたろ?シャワー浴びてきたら?」



そう言った健さんはソファーに腰を下ろした。



「うん!じゃあ、シャワー浴びて来よっかなぁ?」



緊張していたせいか、妙に高いテンションでそう言った私は、アハハと笑いながらバスルームへ行った。