「さて、これからどうすっかなぁ……」
健さんは私の体を離すと、携帯を開ながらそう言った。
「どうするって?」
「このまま帰って、明日また来ることも出来るけど、どっか病院近くに宿取った方がいいかなぁとか思ってるんだけと……」
そう言いながらカチカチと携帯を弄る健さん。
宿……イコール……お泊り……。
って、それって…………。
「えっ?えぇ!」
「えっ?何?」
大きな声を出した私に健さんは驚いた顔をして私を見た。
いやいや、驚いたのは私だから……。
「ちょ、ちょっと待って?そ、それって……あの、つ、つまり……」
まるで呂律が回らない酔っ払いみたい。
あぁ……私、何言ってんの?
落ち着け……落ち着け、私……。