【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「義伯母さん……」


「舞ちゃん、どうしたの?」



義伯母さんは驚いた顔をして私を見ていた。



「心お兄ちゃんが怪我して病院に運ばれたって……おばあちゃんから電話があって……。それで心配で来たんだけど、今日は面会時間が終わってるから会えないって……。心お兄ちゃん、大丈夫なんだよね?」


「大丈夫よ。だから心配しないでね」



義伯母さんは私をギュッと抱きしめてくれた。



「良かった……。私、心配で……」



私は、義伯母さんに抱きしめられたまま泣いていた。


心お兄ちゃんが無事だとわかった安堵感から出た涙だった。



「舞ちゃん、ありがとうね」



私は頭を左右に振った。


義伯母さんそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。