駐車場から車をゆっくり出す健さん。
「○○総合病院は電車で行くより車の方が早いんだよ」
「えっ?そうなの?知らなかった……。てか、実は、その病院の名前も聞いたことなくて……どこにあるのかもわかんなくて……」
「はい?お前さぁ……それもわからずに行こうとしてたわけ?」
健さんが呆れるようにそう言うとクスクス笑った。
「だってぇ……心お兄ちゃんが事故って聞いて動転しちゃって……」
私がそう言ったら、運転席から健さんの手が伸びて来て、私の頭をポンポンとしてくれた。
「俺が一緒で良かったな。一緒じゃなかったら迷子になってたかも……」
そう言った健さんは、まだクスクス笑っていた。
「うぅ、そんなに笑わなくても……」
恥ずかしい……。
でも健さんが一緒にいてくれて良かった。



