【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「あぁ、でもさぁ……」



細野さんはそう言うと運転席を倒して、頭の下に手を組んで寝転んで天井を見つめた。



「俺と舞って一回り以上、歳が離れてるんだよなぁ……」


「そうだね」



細野さんが30歳で私が17歳だから13歳の歳の差になる。


私が生まれた時、細野さんはもう中学生だったんだよね。


今は歳の差は気にならないけど、そう考えると凄いよね……。

でも細野さんって、職業柄なのか年齢よりも若く見える。


大学生と言われても違和感ないし……。



「お互いの気持ちがわかった後に聞くのも何だけど、三十路のオッサンが彼氏でもいい?でも女子高生が彼女なんて犯罪だよな」



細野さんがクスクス笑う。



「細野さんはオッサンじゃないよ。それに犯罪って……同意の上なんだからいいんじゃないかな?」


「ホントに?」


「うん」



人を好きになるのに時間は関係ないって言ったのと同じで、人を好きになるのに歳の差も関係ないと思うよ。



「そっか、なら良かった」



細野さんはそう言って笑顔を見せた。