【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「俺は、軽い女だとは思ってないよ」



細野さんは、スカートをギュッと掴んでいる私の手の上に重ねるように手を握ってきた。



「それを言ったら俺だって軽い男になるよ?」


「えっ?」



顔を上げて細野さんを見た。


目が合ったけど恥ずかしくて、すぐに目を逸らした。



「彼氏と別れたばかりの女の子に告ったんだから……。なぁ、舞?人を好きになるのに時間って必要なのかなぁ?」


「時間?」


「出会ってから時間が短いから軽いとか、時間が長いから重いとか、それってどうなんだろうな……。お互いが同じ気持ちなら時間は関係ないと思うんだ」


「…………うん」



細野さんの言う通りかもしれない。


一目惚れって言葉があるように、人を好きになるのに時間は必要ないのかもしれない。



「変なこと言って、ゴメンなさい……」


「謝るなって!お互い様ってことでいいんじゃねぇの?」



細野さんはそう言ってクスクス笑った。


細野さんに釣られて私もクスクス笑った。