「あのな……」
細野さんはそこまで言って、私の体をギュッと強く抱きしめた。
ドクン――ドクン――。
さっきよりも胸の鼓動が強くなっていく……。
「彼氏と別れたばかりなのに、こんなこと言うの間違ってるかもしれない……。でも……俺……」
ギューと胸に込み上げてくるものがあって、ドキドキして……。
「俺、舞ちゃんのこと……好きだから……だから……」
“好きだから――”
その言葉を聞いた途端、鼻の奥がツーンと痛くなって、ドキドキが激しくなっていく……。
胸が痛い。
ドキドキ、ドクンドクンと張り裂けそうなくらい痛い。
目から涙が溢れ出し、ポタポタと落ちていく。



