細野さんが私の体を少し離した。
そして、細野さんが自分の膝の上に置いてあった携帯ショップの紙袋を持った。
「だから……この携帯は、俺から舞ちゃんへのプレゼント。俺専用の携帯にして?」
「えっ?でも……」
「舞ちゃんは彼氏と別れたばかりで、しかも彼氏から暴力を振るわれてた。
男のことは信用出来ないかもしれない。男に対して恐怖を感じるかもしれない。
俺が絶対に手は上げないって言っても信用出来ないかもしれない。
でも俺は……舞ちゃんと離れてる時も繋がっていたいんだ……。
何かあったら、この携帯からいつでも電話やメールしてくれていい。
すぐに駆け付けることは無理かもしれない。
だけど、舞ちゃんの話を聞いてあげることは出来る……」
そこまで言った時、細野さんは携帯ショップの紙袋を私の膝の上に置くと、再び細野さんに抱きしめられた。



