顔を上げると、細野さんが私を見下ろしていて目が合った。
ドキン――。
胸が大きく跳ね上がる。
「あ、あのね……」
「ん?」
「違うの……細野さんに、無理矢理、別れさせられたわけじゃないの……。
確かに、彼氏と別れることに悩んでた。
迷ってた。
もし別れても何かされるんじゃないかって恐怖もあった……。
でもね、細野さんが私の背中を押してくれた。
別れる決心をつかせてくれた。だから……違うの……」
「舞ちゃん……」
今は彼氏と別れたことを後悔してないから……。
これで良かったって思ってるから……。
だから、何も気にしないで?



