「俺、舞ちゃんのことが心配で……。
初めて会った時、舞ちゃんが倒れそうになって……あの時からずっと心配で……舞ちゃんのこと気にしてた……。
彼氏から暴力を振るわれてるって聞いた時、言葉は悪いけど、そいつを殺したいくらい、マジ悔しくて……」
私を抱きしめる細野さんの手に力が入り、少し震えてるのがわかった。
そこまで心配してくれていた細野さんに対して何も言えない自分が情けない……。
頭では言いたいことが次々、溢れ出してくるのに……。
「でも、本当は彼氏と別れたくないのに俺が無理矢理、別れさせたんじゃないかって気になってて……」
えっ?
違う!それは違うよ。
私は頭を左右に振った。
細野さんに無理矢理、別れさせられたわけじゃないよ。
言わなきゃ……ちゃんと言わなきゃ伝わらない……。
私は細野さんの胸から顔を離して、ゆっくり顔を上げた。



