携帯ショップの店内には新機種がディスプレイされている。


郊外の携帯ショップだからか、お客さんはあまりいない。



「舞ちゃん?」


「はい」


「どんな携帯がいい?舞ちゃんが選んで?」


「えっ?私が選んでいいんですか?」


「いいよ」



細野さんはディスプレイされてる携帯を見ながらそう言った。


選んでいいと言われてもなぁ……。


細野さんの好みもあるだろうし……。


うーん……悩む。


あれもいいし、これもいい。


私は携帯を手に取って悩んでいた。


ショップのお姉さんに話を聞きながら、まるで自分の携帯を選んでるような……。


で、決まった携帯は、ふたつ折りの色はアイスブルーにした。


細野さんが手続きをしてる間は私は他の携帯を見て回った。