皆が慌ただしく動いてる中、私はリビングでテレビを見ていた。


テレビを見ていても内容は頭に入って来ない。


私のために皆が動いてくれてる。


なのに私は何も出来ないでいる。


そんな自分に腹が立つし、皆に申し訳なく思う。



「心お兄ちゃん?私、何か手伝うよ?」



リビングに入って来た心お兄ちゃんにそう言ってみた。


けど……。



「舞は何もしなくていいから。ゆっくりしてろ」



そう笑顔で言ってくれた。


その後も、伯父さんや義伯母さんや純お姉ちゃんに同じことを言ってみたけど、皆、心お兄ちゃんと同じことを言ってた。