朝ご飯を食べ終わり、引っ越し作業を開始した。


私は自分の荷物をまとめようと思い、アパートに行くために玄関に行った。



「舞ちゃん!」



玄関で靴を履いていると、義伯母さんから声をかけられた。



「何?」


「舞ちゃんは何もしなくていいからね。この家にいて?」


「えっ?でも……」



荷物をまとめなきゃいけないし……。



「舞ちゃんはアパートに行かない方がいいわ。荷物は私と純がまとめるから。見られたら困るものとかあるかもしれないけど……」



私がアパートで荷物をまとめてる時に太一が来るかもしれないと義伯母さんは心配してるんだ。



「義伯母さん、ありがとう……」



義伯母さんの優しさが痛いほど伝わって来て、涙が溢れてきた。



「舞ちゃん、泣かないで?」



義伯母さんは私の傍に来てギュッと抱きしめてくれた。


私の荷物の中に見られたら困るものは……何だろう?と考えたけど思い浮かばなかった。


だから義伯母さんの言うように、私の荷物をまとめるのは義伯母さんと純お姉ちゃんにお願いした。