「俺の仕事は普通のサラリーマンと違うから時間には少しは自由がきくんだ」
「でも……」
「だから気にしないで?でも俺が行けない時にはスタッフに頼むかもしれないけど、いい?それから……これからフェスへ出演したりツアーが始まるから、その時には事務所の誰かに頼むから……」
「ホントにいいんですか?」
私は細野さんの方を見てそう言った。
「あぁ。その代わり……」
その代わり……何だろう?
お金を払わないといけないとか?
それはないか……。
「舞ちゃんの事情はスタッフに話させてもらうけど、いいかな?」
「はい、それは構いません」
何だ……そんなことか……。
「じゃあ、これで契約成立ね」
細野さんはそう言ってニッコリ微笑んだ。



