「ねぇ、舞ちゃん?」
「あ、はい」
「彼氏はさぁ……舞ちゃんが一人暮らししてることは知ってんの?」
「知ってます……」
「アパートの場所も?」
「はい……」
「合鍵、渡してる?」
「いえ……」
「そっか……」
細野さんは何でそんなことを聞いてきたんだろう……。
「あの……」
「あのさ……伯父さんの家で暮らすことできないかな?」
「えっ?」
「しばらくは1人にならない方がいい。だって彼氏は別れたことに納得してないんだろ?」
「あ……」
そうか……。
太一に合鍵を渡してないけど、アパートの場所を知ってる。
それに細野さんの言うように太一は別れたことに納得していない。
もしかしたらアパートに来るかもしれない。
いや、今、もうアパートの私の部屋の前にいるかもしれない……。



