牢獄の姫君





「わたしがまだ王子だったころ…………



伯爵家の美しい娘に恋をした。



でも、彼女は私が話し掛けてもあまり喋ってはくれぬし…………



いつもほかの男とくるくると蝶のように踊って…



でも身分は違う。




それにわたしは一年後には異国の王女と結婚することになっていた。






そして



彼女を呼び、私は



告白した。