あたしが小さい頃よく相手してくれた優しい子と一緒にいた。
その子の名前は龍崎春樹。
幼稚園のときから今までずっと一緒だった。
「凛は俺が守るからぁ、大丈夫だよぉ」
そう言っていつもあたしを安心させてくれた。
そんな彼にあたしは14年間、片思い。
そして今は17歳で高校2年生。
春樹とは同じクラス。
とても嬉しかった。
成長して行くに連れ、段々と口数が少なくなって行った。
そして今では、たまに話す程度だった。
それでもあたしは春樹が好き。
春樹が笑っているとき。
春樹が機嫌悪いとき。
春樹が一生懸命サッカーをしているとき。
あたしはどんな春樹も好き。
でも、その思いは未だに伝えられていない。
近くにいるはずなのに遠くに感じる。
このまま気持ちを伝えられないで大人になってしまうのかな?
そんなあたしの恋物語…。