月夜の散歩

下の広場には沢山の人とバイクに車がひしめきあっていた


冬夜に肩を抱かれて歩くあたしはキョロキョロとしていた


見たこともない人達が沢山いる


前のあたしなら絶対に飛んで帰るか近付かないだろう…


それが今ではこの状況を楽しんでいるあたしがいる


人は変わるもの…


あたしも少しは変わったのだろうか?


"この男のお陰"だとあたしは冬夜の横顔を眺めていた


「どうした?」


冬夜がぱっとあたしの方を見た