月夜の散歩

「陽菜…」


開け放たれたドアの向こう側…


爆音が鳴り響く


あたしの目の前に広がる光景に唖然としていた


無数のバイクと車そして沢山の人達


「凄い…」


「だろ?こいつらはお前の為に集まったんだぜ…」


「あたしの…為?」


「そうだ…今日はお前の為の走りだからな」


「今夜は楽しむぜー!!」


嵐が興奮気味に飛び跳ねている


「へまするなよ?」


秦に言われ「わぁってるよ!」と真剣な表情になる