何時ものように学校で涼子と別れた


「じゃあね陽菜!皆さんと仲良くするのよ?」


「ぷっ…なんか涼子母親みたい」


「もうっ陽菜ったら!早く行きなっ」


「はーい!じゃまたねー」


母親より母親らしいかも…


急いで校門まで走るあたし


何時ものように校門から少し離れて止まっている黒の高級車


車にもたれじっとあたしを見つめている冬夜がいた


駆け寄ると
「おせーよ」と怒る


「これでも急いできたんですけど!!」


怒るあたしを冬夜は無言で車に押し込こんだ