あたし達はどうやら二階にいたみたいだった 階段を下りた先に広がっていた光景にあたしは声が出なかった 数え切れない程の男達を従え悠然と立つ冬夜がいた 「流石は雀羅の総長さんよく此処がわかったな…」 「あぁ…陽菜がいるとこはすぐわかるようになってるんでねぇ」 「ふっ…用意周到ってわけか…クスッ…大事にされてんな陽菜…」 あたしの頭をなで優しく笑う千歳にあたしはニコッと笑い返す 「当たり前でしょ?」 「おいっ!陽菜に触んな!!」 冬夜の低い声がビル内に響く