「ねぇ…お願いだよあの頃のように"ちーくん"って呼んでよ…あの頃のキミに戻ってよ…」



そっと千歳の背中に手をまわし撫でる



「ごめんなさい…もうあの頃のあたしには戻れないの…あたし大切な人がいるのだから…」



「言うな!聞きたくない…」



今にも泣き出しそうな声で言うと"ぎゅっ"とあたしを抱き締める



「ごめん…冬夜を愛してるの誰よりも…彼に守られたいし守りたいの!だからあなたの所には戻れない!あの頃のあたしはもう居ない!!」



はっきり言い放ったあたしを千歳は悲しげに見つめていた