「陽菜を頼む…君なら任せられそうだよ…幸せを愛を教えてやってくれ」


「陽菜はこの手で幸せにしてみせます…安心して下さい」


そして俺達は今夜会う約束をした


「絶対に間に合わせます!…それまでは陽菜の事頼みます」


真っ直ぐに俺に思いをぶつけてきた彼に俺は負けた


離れて行く陽菜を見つめ寂しいような気がしたが


"幸せになれ"と心で叫ぶ


「帰るかな…」


あいつに向かってスッと手を挙げて俺は元来た道を帰る


「月が綺麗だな…」


月の光に照らされふっと笑った


「俺もパワーもらおっ」


俺も頑張らなきゃな…陽菜の幸せを願いながら歩き出した


そんな俺を月は優しく照らしていた