「はっ?なんでよ…」


「お前を守るのは俺の役目だと思ってたずっと…」


「春樹…」


「行け陽菜…俺の役目は此処までだ…後はあいつに黙って守られてろ…」


「あいつ…?」


振り返ったあたしの目に飛び込んできたのは…


月明かりに照らされキラキラ光る噴水


そこに真っ直ぐにあたしを見つめる冬夜の姿があった


「冬夜…うそ…なんで!」


あたしは突然の冬夜の登場に驚きを隠せなかった


「驚いたか?無理もないな…居るはずないもんな」


そう言ってまた情けなく笑う