最近のプリクラは、高機能なんやなぁ。自然に睫毛長くなるとか、化粧しなくてもえぇんか。無駄無いなぁ。

「蔵?これにしよ!行くでヘス!」

えぇなぁ謙也俺も首掴まれたい!

「唯ええ感じや!もっとやり!」

「まじ?褒められちゃった!嬉っ。」


何や此処は!?あぁ、プリクラ機の中か。てか、プリ機の中ってこんなに狭かったっけか?

「狭っ!ちょ、ヘスお前一旦出できぃや。」

「あはは、ヘスハウス!」

「俺もう上がりなん?なぁ?もう俺上がってえぇの?」

「ヘス!門限は、3時30分っていつも言ってるでしょ?何でいつも、早よ帰って来ないの!?」

「おかぁん!!!!!!!!!!!!」

早く帰れや。んで俺と唯2人でプリ撮んねん。




「あはは、嘘だよ!ほら、早く!」

「なんや焦ったぁ。」

「蔵!プリってして!こう…プリって。」

「へ?」

あかんいきなりすぎて間抜けな声出してもうた。てか、プリってなんやねん!?

「ヘスちょっと邪魔。」

「唯?ちょ俺映らへんやん!」

「えぇから、はけて!早く!急げ!ヘス!」

「はいっ。」

いつになく強引やな。

「行くよ蔵!プリってして!早く早く!」

ちょっ、近い近い近い!!!!えっと、あの、ホントに近いんですけど。

‘いくよ~可愛く決めてね!3、2、1’

ツーショットやないか!どないしよ!どないしよ!

「次ヘス!」

「なんや?よんだか?」

決めてるつもりかもしれへんけど、全部平仮名。

「お座り!」

「ワン!」

‘3、2、1、’

「最後は皆で!」



‘これが本当のプリっクラ!’

「唯ちゃん?これがしたかったんかい?」

「うん!蔵といつかプリ撮ったらやろうって心に決めてた!」

まぁ。‘新種の生物(なまもの)’よりはえぇやろ。