はぁぁ…
ホンマ、唯はかわええなぁ…。
もう、プリチー過ぎて、直視でけへん。

「あ、なあ。ゲーセン寄ってかへん?」

「ええねぇ!久々に行きたいわ!」

「まぁ、部活は休みやし…ええか。」

「よし!そうと決まったら、早う行くでぇ!!」

「ちょっ…謙也、ゲーセンは逃げへんって!」

白石が一緒っちゅうんは、ちょっと気に食わへんけど、唯と遊べるんやから、めっちゃ嬉しい!
テンション最高潮やっ!!

「謙也、あんまり急ぐと転ぶで。」

「転ぶわけないやろうぅぅぁぁああああっ!!!」

「言わんこっちゃない…。」

「あんな風に階段でこけるなんて…プロの漫才師でも、怖くてでけへんわ。」

「ヘスはホンマにお馬鹿さんやなぁ。」

「ヘスってなんや!!へスって!てか、馬鹿やないわっ!」

「へタレスター、略してヘスや。」

「誰がへタレやねんっ!!」

「へタレスターってええね。謙也そのものやんか。」

「ちょっ、唯までそないなこと言うん!?」

「ヘス、ゲーセンまで走ってきな。」

唯が壊れてしもた!
命令することなんて、滅多にないのに!!
てか、俺は犬かっ!!

「俺一人でゲーセン行っても面白ないやろが。」

「走って帰ってくればええんとちゃう?」

「何でそんなに冷たいんやぁっ!!」

「前から、この性格や。文句あるんやったら、おかんに言うて。」

「すんませんっしたぁああ!!!」

唯のおかんだけは勘弁っ!!
ものっそい怖いねん。ちびってまうくらいや。
…将来、唯もあないになってしまうんやろか。


「私は私やから、おかんとは違うねん。」


「へ?」

「なんや、私の将来を心配するような顔しとるから言うたんや。」

…ホンマ、唯はすごいわ。
俺の心までわかってまうねんな。
じゃあ、俺のこの気持ちも…

わかってんやろか?