満月の日

その頃、ティラとピードは二つの扉の前で立ち往生していた。




「扉が二つ…?」




「そんな…。」




ピードはポツンと呟き、ティラは顔が真っ青になる。




「ティラ。ここから先は二手に分かれよう。」




「けど、もしピードの方に、ダーク・マターがいたら…!!」




ピードの言葉に、ティラは彼を見る。




「大丈夫。それこそ、ティラの方がダーク・マターだったら、急いで逃げるんだよ?良いね。」




「…うん。分かった…。」




まるで、小さな子供をあやすかのような言い方に、ティラは覚悟を決めた。