満月の日

「…ここは俺に任せて、お前達は先に進め。」




「分かった…!!」




「先、行くね!!」




「それじゃあ…!!」




「勝手にくたばるなよ。」




ガンマ、ティラ、ピードはハードの顔を見てから進んだが、リンだけは背中を向けたまま立ち去った。




そのやりとりを、黙って見るブライト。




「後を追わないのか?」




ハードの一言に、ブライトはニタリと笑った。




「当たり前だろ。俺は貴様との勝負しか眼中にない。返って邪魔者がいなくて心おきなく戦える!!」