満月の日

「うわっ…。」




「落ちたら即死だな…。」




ガンマは思わず声を上げ、ピードはポツンと呟く。




「しっかり掴まっていろよ?」




ハードはそう言って羽を掴み直す。




ガンマ達もしっかりと羽を握った。




羽は静かに火口付近へと降りていく。




そこで、ガンマはふと不思議に思った。




「ねぇ。僕達、火に近付いているのに、全然暑く感じないよ?」




「あら?本当ね。」




「何でだろう?」





ガンマの一言に、ティラは気付いたように言い、ピードは首を傾げる。




「恐らく、この羽が熱を吸収してくれているんだろう。リンがバテていないのがその証拠だ。」




「どういう意味だよ。」




ハードの言葉にリンは彼を睨み付けた。




その間に、羽はゆっくりと降りる。