満月の日

「今日は私達を祝勝会に招きいただき、ありがとうございます。」





ハードの言葉にヴィルヘルムは苦笑いを浮かべた。




「顔を上げてくれ。堅苦しいのは嫌いなんだ。」




そう言われ、ガンマ達は顔を上げる。




それを見たヴィルヘルムは言葉をかけた。




「さて。改めて名乗ろう。私はこの国の国王、ヴィルヘルムだ。隣は私の側近、ミシェルだ。そなた達の名を聞かせてくれ。」




ヴィルヘルムの言葉にミシェルは頭を下げる。




「ハードです。右からガンマ、ティラ、リン、ピードです。」




ハードは順番に、仲間のことを紹介する。




ヴィルヘルムはゆっくり頷いた。