満月の日

「お前な…。ドレスが破けるぞ?」




ハードは呆れたように言う。




リンはフンと鼻を鳴らした。




「フン!!構うもんか!!」




「…少しは女らしくしろよな…。」




「誰が!!」




ハードの言葉にリンはソッポを向く。




そこに、メイドが一人入ってきた。




「失礼します。皆様、祝勝会の準備が整いました。王が皆様をお待ちです。」




「分かりました。案内をお願いします。」




「はい。」




ハードの言葉にメイドはゆっくり頷いた。