満月の日

「ねぇ。リンは?」




「ここだここ。」




ガンマの問いと同時に、彼の後ろから声が聞こえる。




振り向くと、そこにはドレスを着たリンの姿があった。




「うわぁ…。リンも良く似合っているよ!!」




「どうも。」




ガンマの褒め言葉にリンは肩をすくめる。




「リンも見違えるほど綺麗だよ。」




「確かに。馬子にも衣装だな。」




ピードの言葉はともかく、ハードの一言に、リンはドレスには似合わない回し蹴りを放つ。




しかし、ハードは最小限の動きでかわした。