満月の日

ピードは青色のスーツのようなものに身を包み、いつもしているヘアバンドがなく、代わりに髪がアップされていた。





「ガンマがどうしたんだ?」




ハードは辺りを見回しながら聞く。




ピードは何も言わず、カーテンを指差す。




そこからは、メイド達の弾んだ声が聞こえてきた。




「可愛いー!!」




「ねぇ!!ここをもう少しこうした方が良いんじゃない?」




「えー。このままで良いと思うよ?」




「……。」




「ねっ。ちょっと大変なことになっているでしょ?」




メイド達の声にハードは冷や汗をかき、ピードは困ったように顔をしかめた。