満月の日

リンは薄い水色のドレスに身を包み、いつも金の髪留めで留めてあるポニーテールも、黄色のリボンで結えてあった。





「わぁ!!リン!!凄く似合っているよ!!」




「あんがとよ。だが、ティラの方が似合っているぜ?」




リンのウインクに照れたように笑うティラ。




しかし、彼女はある事に気付いた。




「リン…。あなた、化粧は?」




そうなのだ。




薄く化粧をしているティラとは違い、リンはそれをしている様子はないのだ。




彼女は肩をすくめた。