「綺麗…。」




「何か、祝勝されているみたいだな…。」




ティラは目を細め、ピードはポツンと呟く。




リンはどことなく嬉しさうにしていて、ヴィルヘルムとミシェルは肩を抱き合って笑っている。




ハードは腕組みをし、遠くを見ている。




瓦礫の脇から子供に戻ったガンマがヒョッコリ顔を出した。




そこに、地下室から出てきた町人達が声を上げた。




「やった!!オレ達、助かったんだ!!」




「国王陛下!!バンザーイ!!」




「ミシェル様ありがとう!!」




ドワァァァア!!と、まるで雄叫びのような歓声が中庭に広がった。