わたしはブランコから立ち上がった。

そして、
絵美ちゃんのすぐ前に立った。


「ごめんなさいっっ、絵美ちゃんはいっぱい守ってくれたのに、裏切ったりしてごめんなさい」


下げられるだけ頭を下げた。


「それから、いっぱい、いっぱいありがとうっ」


絵美ちゃんがどんな表情をしているのか見ることはできない。

わたしは頭を下げたままだから。