「佳奈、今日間宮さんもいい?」

絵美ちゃんはめんどくさそうに言った。

「いいよーっ、そこの椅子使えば?」

元井さんはあっさりうなずいて、椅子をだしてくれた。

いいの?ホントに?
わたし、いじめられてるよ?

信じられなくて、そのまま立っていたら、絵美ちゃんに怒られた。

「一緒に食べるんでしょ?早くしてよ、嫌なの?」

わたしは慌てて首をふった。

「違う違う、びっくりして…」

「絵美怖すぎ。そんな怒んなくていいじゃん。はやく食べよーよ間宮さん、お腹すいたでしょ?」

二人に急かされて、椅子に座った。

「ホントにいいの?絵美ちゃん…」

「あんたが一緒に食べるって言ったじゃん」

「そうだけど……元井さんも…」

「だって絵美と仲良いんでしょ?絵美と仲良いならいい子なんだろうし。あ、ちょっと意外な組み合わせだけどね」