君を守るから~ひとりにしない~

「私、邪魔じゃない?」


「ああ。邪魔じゃない。ずっと俺のそばにいて欲しい」


その言葉に、私はワッと声を上げて泣き出してしまった。


「ごめんな、美優」


みー兄が私を抱っこする。


「帰ろう。俺たちの家に」


「うん」


いつまでも泣き続ける私を子供のようにあやし、みー兄は歩きだした。


「帰ったら、温かいカフェオレ淹れるな」


「うん」


ただただ頷くだけの私の背中をみー兄がなでてくれる。


「みー兄。大好きなの」


「ああ。俺も美優のこと大好きだ」


その言葉に、不安な気持ちが一気に飛んでいく。


歩くのを止めたみー兄が、そっとキスをしてくれた。







……END