結婚っていうのも、みー兄はきっと本気。


だけどこんなに近くにいるのにすれ違いばかりだど、どうしても不安になるんだ。


私はみー兄にとってほんとに必要なの?


小さいころから私を見てきたから、ただ単にかわいそうな子って思ってるだけなんじゃないのって。


「コーヒーでも淹れよう」


みー兄のためにコーヒーを淹れようと思い、キッチンに立つ。


濃いめのブラックが、みー兄のお気に入り。


「みー兄、コーヒー淹れたよ。飲む?」


コーヒーの入ったカップをリビングに運ぶ。


「いや、今はいいや」


「そっか・・・」


パソコンから顔を上げずに答えるみー兄。


「でもほら、ずっとやってるから少しは休まないと」


いつもなら入らないと言われたらすぐに引き返すけど、今日は引き返せなかった。


休憩してくれたら、少しは私にかまってくれるかなって思って。