みー兄に「結婚しよ」って言われた数日後、家に挨拶に来てくれた。


親は、反対しなかった。


というか、むしろ邪魔者がいなくなったかのように清々した顔をしていた。


それからこう言ったの。


「これでやっと離婚出来る」って。


二人が私をどっちが引き取るかで揉めてるのは知ってた。


そしてどっちも私を引き取りたくないって思ってることも。


分かってたんだけどね、やっぱりショックだったんだ。


親の言葉も、親の表情も。


その日は、みー兄の胸の中でいっぱい泣いた。


そして次の日から少しずつ、みー兄の家に荷物を運んで、一緒に住まわしてもらってる。


今は荷物は全て運び終えて、みー兄の家から高校に通っている。


高校の費用は親が出してくれるみたい。


結婚は、私が高校を卒業したらってみー兄が言ってた。


みー兄は、私を狭い狭い鳥籠の中から救い出してくた。