片恋の蒼


「まぁ、裕季が恋したら教えてね」

愛ちゃんが楽しそうに笑った。
私はふわふわしたような感覚だった。




カリカリカリカリ
シャーペンが音をたてる。

教室には先生の声。
内宮君、眠そうだなぁ。

自分でも不思議なくらい目が内宮君を追いかける。