「ーき……裕季!」

「なに、愛ちゃん?」

教室につくなりボーっとしていたらしい私。
愛ちゃんの声が目覚まし時計のようです。


「裕季ボーっとしすぎ。
内宮君に見惚れすぎだってば」

「な、ワケないっ!」

「嘘つきーっ、照れないでよ。
……で、2人は付き合ってんの?」

愛ちゃんはニヤニヤしながら私の肘をつつく。
てか、なにを言ってるの、この人は。


「はい?意味わかんないよ」