始まりは屋上だった。
セミの声が木霊する夏。


私達は、出逢った。




「…へっ」

放課後。
帰宅部の私は陸上部である友達を待っていた。

しかし、暇。


という事で屋上に登ってみた。



そして私はすっとんきょうな声を出してしまったんだ。



だって、だってね。


「あれ?長田さんどうしたの?」




内宮君がいたから。