「私もカクテルがいい!」


フレッシュオレンジジュースのストローを指で弾きながら、ターミーが不満そうに言った。


「子供はジュースで十分だ。それとも高校の卒業プロムの夜にぶっ倒れて、クラスメートに担ぎ込まれた事を忘れたのか?」


ジョージはターミーのおでこを人差し指でつついて言った。


「あれは男の子が悪戯をして、パンチにジンを混ぜたからいけなかったのよ」


またまたふくれっ面で反論した。


「へえー、そんな事があったの?」


僕は興味深そうに、話に割り込んだ。ターミーのことなら、どんな些細な事も知りたかった。