「すみません、失敬なことを」 僕は本当に恥ずかしく、心から謝罪した。 「あちゃー、やっぱりばれていたかぁ。・・・ジョンの奴かぁ?」 和樹は少しも怒ることなく答えた。 「いえ、僕昨夜茂みでのお二人の会話を聞いてしまって・・・」 「いや、いいんだ。君には今回直ぐに話すつもりだった。工場で貝磨きをしていた女でさぁ、もう7~8年になるかなぁ」 和樹は現地の恋人リディアへの配慮からか、ジョンに聞いていた事実とは違う出会いのストーリーを僕に伝えた。